最終更新日 2024年11月9日 by anyway
◎作新学院の紹介と特徴
作新学院は栃木県宇都宮市にある高等学校で、1885年に設立された下野英学校がルーツとなっています。
私立尋常中学作新館と下野中学校や作新館高等女学校に、作新学院高等部と名前を変えてきた歴史がありますが、ほぼ一貫して船田家による家族経営が行われてきました。
現在は男女共学の全日制を採用していて、普通科を始め商業システムとビジネスサイエンスやライフデザインに、電気システム科などを併設しています。
他にも、電子システムやスポーツ科学に自動車整備士養成科と、美術デザイン科もあるのが特徴です。
学校としての規模は日本最大級で、ピーク時には1万人もの在校生がいたほどです。
かつては敷地内に男子部と女子部を設置していましたが、2003年の統合によって、総合進学部の設立に至りました。
今でも、英進部と総合進学部や情報科学科などを合わせると、約4千名もの在校生がいることになります。
これは日本一を誇る数字ですから、やはりそれだけ入学を希望する生徒が多く、時代を超えて注目を集める学校だといえるでしょう。
高等学校ではありますが、敷地内には幼稚園を始めとして小学部や中等部など、年齢に合わせた施設が併設されています。
しかも、高校だけで10を越える校舎と3つの体育館に3つのグラウンドを持ちます。
学校名の由来は、黒羽藩の14大当主を務めた大関増徳の藩校、作新館が元となっています。
作新館は廃校しましたが、作新学院と直接的な関係はなかったものの、創立者と黒羽藩士の栃木県議が懇意だったことから名前が引き継がれました。
現在の理事長は元フリーアナウンサーで政治家の畑恵氏が務めています。
(畑恵氏についてはこちらへ→キャスターから政治家へ、畑恵はどんな人?)
◎家庭のような学校で学力とスポーツの強豪校
同校の教育方針は一校一家と自学自習、誠実勤労で、生徒や教師に保護者も一体となって、家族のような環境を形成します。
喜びを分かち合ったり悲しみを共有するなど、まさに大きな家庭のような学校だと捉えることができます。
教育方針と共に教育課程も注目を集めますが、例えばSIクラスやSIIクラスのトップ英進では、最難関の国立大学や医歯薬科系大学の進学を目指します。
英進選抜クラスは国公立大学や有名私大進学が目標ですが、英進クラスは多彩な進路希望に応えるなど、必ずしも学力一辺倒ではないのがポイントです。
専修進学系列は専門学校、キャリア系列は就職が目標で、美術デザイン科は美術やデザインに漫画とアニメなどのサブカル映像分野もカバーします。
一方では、自動車整備士養成科と普通科総合選択コースが新設されていて、前者は名前の通り自動車整備士、後者は進学と就職を目指す総合学科的なコースです。
学力の高さと優秀な人材の輩出で知られる作新学院ですが、同時にスポーツの強豪校としても有名です。
運動部には硬式と軟式野球部を筆頭に、自転車競技とボクシング部や、弓道や柔道とラグビー部などがあります。
いずれも実力が高く全国的に注目を集めるので、勉強だけでなく部活動にも本気で取り組めることが分かります。
硬式野球部は春と夏で合計24回の出場経験があり、複数の優勝回数もあるくらいです。
軟式も同様に全国タイトルの獲得数が多く、全国優勝の回数は9階にもなります。
演劇部は関東だけでなく全国大会の常連で、ボクシング部も優勝経験があって存在感が強い古豪です。
◎施設の充実と交通機関のアクセスもしやすい
敷地内の施設が充実する作新学院ですが、交通機関も充実していてアクセスしやすくなっています。
JRの宇都宮線宇都宮駅が最寄り駅で、関東バスの停留所もあることから、各方面から容易にアクセスすることが可能です。
恵まれた環境の作新学院出身者は数多く、政治家や数々のプロ野球選手に、競輪選手とプロサッカー選手など多岐にわたります。
ラグビーでもプロを輩出していますし、格闘技の世界で活躍した卒業生も少なくないです。
中にはオリンピックの金メダリストまでいますから、同校の人材を育てる実力の高さを窺い知ることができます。
著名な卒業生はスポーツに加えて、芸能や音楽に画家とアートディレクターや、コメディアンまで存在します。
名前を聞けば誰もが知っている、卒業生にそういう人材が複数いることから、人を育てる学校としての懐の深さが窺えます。
偏差値が40から71と幅広いことも、同校が持つ独自性を示していますし、幅広く受け入れて育てる姿勢によるものだと理解できます。
学校の評判は全体的に良好で、在校中に目指す目標を見つけられたり、目標に向けて努力できる環境が充実していると好評です。
進学に力を入れる学校だけあって、進学大学の実績が豊富にありますし、偏差値の高い難関校も含まれています。
魅力は施設を筆頭に、選べる部活と進学の幅やイベントの豊富さに、制服もまた高く評価されます。
いわゆるいじめが発生する校風ではないので、安心して目の前の勉強や部活に集中できるでしょう。
教師が生徒1人1人を見つめ、先輩も後輩の面倒を自然と見る雰囲気がありますから、万が一トラブルが発生しても直ぐに発覚して解決します。
生徒の自主性が尊重されているので、校則はやや緩めですが、自己管理ができる学生にとっては窮屈感がなく魅力的です。