心の病気を明るく解説する「マンガで分かる心療内科」

最終更新日 2024年11月9日 by anyway

うつ病やストレス性障害など、現代社会はさまざまな心の病気で悩んでいる人が少なくありません。
しかしこれらの病気は自分では明確に判断できないことが問題で、本当に病気なのか、病院に行くのがいいのかなかなか分からないものです。
そのような場合におすすめなのがゆうきゆう先生の「マンガで分かる心療内科」で、現役の精神科医師である原作者がいろいろな症状とその解決方法を漫画で詳しく解説しています。

参考:ゆうきゆう 漫画

ストーリー性がない一話完結タイプの漫画

ストーリー性がない一話完結タイプの漫画で、ほぼ毎回悩みを抱えた登場人物の自己紹介から始まり、その病気の説明や症例などについて言及したあとに解説を行うスタイルです。
このように説明すると真面目で固そうな漫画のような印象を受けますが、その最大の魅力は「ギャグ漫画形式」になっていることにあります。
分かりやすくかつ肩の力を抜いた形で紹介することを前提として制作されているため、ストーリーの随所に盛り込まれたギャグによって難しい内容でも楽しく面白く読むことができます。

登場人物

登場する人物も心理士である「心内療(しんないりょう)」を始めとして、看護師の「官越あすな(かんごしあすな)」や、あすなの姉「官越いやし(かんごしいやし)」など、少し笑えるネーミングとなっています。
その各キャラクターも斬新な設定で、心内療は医師でありながら解説のためにスケベなパロディネタをたびたび使用したり、官越あすなもオヤジ臭い発想が得意な下ネタ好きで、心内療による症例の解説や発言を突飛な方向へ誤解してしまうなどの流れが定番です。
ギャグ成分多めで描かれているため、作中で紹介する症例については解説文にて補足が行われるケースも多くなっています。

実際にこの漫画で扱われた症例

実際にこの漫画で扱われた症例には「うつ病」「パニック障害」「摂食障害」「アルコール依存症」などの精神疾患や、「睡眠障害」や「睡眠時無呼吸症候群」などの睡眠関係の他、妄想や幻聴、認知症など幅広い分野の症例を解説しています。
もともとは原作者が実際に代表を務める心療内科クリニックのサイトで不定期に掲載されていましたが、2010年からは月に2回発行される青年漫画雑誌に連載されるようになりました。
更に「アニメで分かる心療内科」のタイトルでアニメ化もされており、2015年からはWebアニメとしても配信されています。

まとめ

可愛らしい絵柄や療とあすなのボケツッコミで笑って和まされていると気持ちも明るくなるので、悩みを抱える前にこの漫画を一度読んでみてはいかがでしょうか。