最終更新日 2024年11月9日 by anyway
建物は日頃からメンテナンスをおこなうことで安全・快適に使い続けることができます。
もし適切なメンテナンスが行われていなかったら、トラブルが起きてしまい安心して利用することが出来ないことにもなりかねません。
そのようなことからビル管理による保守・点検が大切になります。
Contents
設備の管理から、保守・点検までを行う仕事
ビル管理をおこなうスタッフは、ビルメンテナンスやビルメンといった呼び方がされることが多いです。
設備の管理から、保守・点検までを行う仕事となっています。
一口にビルメンテナンススタッフといっても、その仕事場は様々なところが考えられます。
多くの人が集まる大型のオフィスビルや商業施設をはじめ、学校やホテルなどが勤務地となることもあるのです。
ビルメンテナンススタッフは、これらのような建物の空調設備や電気・水道などを管理することになります。
空調設備はあらゆる施設で必要とされているもの
空調設備はあらゆる施設で必要とされているものです。
ビル内で働く人や滞在する人が、それぞれ快適に働けたり寛いだりすることができるようなサービスを提供しています。
独自の技術が必要とされ、建物の空調に不具合が起こった時にはビル管理のスタッフの力が頼りにされています。
電気やガスも、建物内で過ごす人たちにとって欠かせない必要な設備です。
安全で安定的に供給されるのは当たり前のように思われがちかもしれませんが、その便利さの裏にはメンテナンスをおこなうスタッフの存在があります。
ガス給湯設備や冷暖房のチェックやメンテナンスのほか、電球の交換まで様々な仕事をしています。
給排水・衛生に関するものもビルには欠かせない設備
給排水・衛生に関するものもビルには欠かせない設備です。
水を安全に利用できるように維持することに加えて、効率的に利用する必要もあります。
このような大型のビルに欠かせないビル管理を仕事にしたい、と考えている人もいるのではないでしょうか。
一般的にこれらの職業は未経験者であっても応募出来ることが少なくありません。
またアルバイトで募集していることもあります。
もしビルのメンテナンススタッフの仕事が自分に合っているかどうか分からない場合には、まずアルバイトからスタートさせるという方法も良いかもしれません。
ビルメンに関わる資格
未経験であっても飛び込める業界とはいえ、やはり専門の知識を持っている方が有利です。
ビルメンに関わる資格はいくつもあり、一般的に資格を持っているほうが優遇されるといわれています。
ビル設備管理技能士
ビル管理の仕事をするために役立つ資格といえば、まず「ビル設備管理技能士」が挙げられるでしょう。
これはビルのメンテナンス設備を管理する技能に関わる国家資格です。
1級と2級があり、どちらも受験するためには実務経験が必要となっています。
その実務経験の年数は1級は7年、2級は2年以上が必要とされるので注意が必要です。
検定試験には実技と学科があり、両方とも合格しなくてはなりません。
この資格を持っていると、実務経験があることや技術の証明になります。
建物環境衛生管理技術者
ほかにもビルの管理の仕事に役立つ資格には「建物環境衛生管理技術者」が挙げられるでしょう。
これは「ビル管理技術者」とも呼ばれているものです。
こちらも国家資格で、こちらは法律での専任義務があるためよりニーズが高いです。
やはりこちらの資格も実務経験が必要となり、一定の用途の建築物で維持管理業に2年以上従事している必要があります。
倉庫や工場、発電所などの受験資格にあたらない用途の建物の場合には、受験資格が得られないため注意が必要です。
電気主任技術者
これらの資格以外にもあると有利になるものとしては「電気主任技術者」という資格があります。
受電設備や配線などをする電気設備の保安監督をすることができる資格で、第1種から第3種までありますがこれらには取り扱うことが出来る電圧に違いがあります。
第1種は全てのものが取り扱い可能ですが、第3種だと5万ボルト未満となっているのです。
ボイラー技士
「ボイラー技士」も持っている方が有利になることがある資格のうちの1つです。
3種類の段階があり、2級の場合には実務経験などの受験資格が必要とされません。
1級や特級と比較すると取り扱えるボイラーの規模が小さいという違いがあります。
1級を受験するには実務経験か、2級を持っている必要があります。
まとめ
これらの資格を持っていると有利になることがありますが、前述したようにビルの管理の仕事は未経験者であっても応募出来ることが多いのでチャレンジしてみることに損はありません。
しかし資格を持っていると責任者になれることがあり、そうすると年収も上がることが期待できます。
仕事のやりがいやモチベーションアップになることが考えられます。
多くの人が使っているビルを維持・管理するこの仕事はやりがいを感じられる人も多いでしょう。
空調や水道などにトラブルがあったときに、問題を解決することが出来れば感謝されることがあります。
一般の人には分からないことも多い電気や機械設備に問題が起こったときには、専門の知識や技術を持っている人が求められます。