最終更新日 2024年11月9日 by anyway
あん福祉会は、精神障害をお持ちの方の地域社会での自立を目指し、社会復帰をすることを目的に開所された福祉施設です。
小金井保健所を中心に、小金井市在住の医師や福祉施設の関係者、ボランティア等によって昭和63年に設立され、翌年平成元年にあん工房共同作業所が開所しました。
あん工房の由来と活動内容
あん工房の由来は、50音順の「あ」と「ん」をあわせたものです。
すべての人に開かれ、いろんな人が集まる場所にしようという由来の通り、これまでにたくさんの人がこの工房に集まり、作業中に様々なものが創り出されています。
あん工房の活動には、就労移行支援事業・就労継続B型事業・共同生活援助事業があります。
この中で、一般就労を希望する方に対して就労移行支援・就労継続支援B型が行われています。
就労移行支援の利用
就労移行支援の利用は、精神科外来に通院治療中で主治医の承諾と紹介状が得られることが条件です。
入所を希望する時に、どのようなお仕事が行われているか、職場の雰囲気を見学、お仕事を実際に体験してから登録するかを決めることができます。
原則として2年の利用期限がありますが、就労後も希望すれば継続して面接などの就労後の定着支援を受けられるので、一般就労した後に困ったことがあった場合でも気軽に相談することができるという安心感があります。
また、利用日数や時間に決まりはないので、必ず毎日通所しなくては良いというわけではありません。
ひとりひとりの身体的・精神的な体調は異なりますし、日によって体調が悪くなることもあります。
あん工房では、利用者の状況に応じて専門スタッフが臨機応変な対応をしているので無理をせずに利用できることも安心に繋がる大きな理由のひとつです。
主な作業内容は、仕事に対する責任感や集中力を高めるために行われる事務作業や対人関係の訓練が行われるカフェアンでの喫茶作業があります。
事務作業では、図書館内で書籍等を元の書棚に戻したり、新聞の整理、書誌の入力などが体験できます。
また、喫茶作業はあん福祉会が運営しているカフェアンで接客を含めた作業が行われています。
ゆったりとした清潔な空間でコーヒーや軽食、スイーツなどがお客様に提供されており、アンカフェの喫茶スペースや厨房スペースなど掃除や接客などを経験することで社会復帰を目指しています。
また、一般就労に向けて基本的なパソコンの操作方法を学ぶことはもちろんですが、就職活動の支援も受けることも可能です。
基本的なビジネスマナーを学んだり、模擬面接や履歴書添削など実際に希望する企業での就職活動をしてく中で困らないように、困った時にどう対応したら良いのか悩んでしまうことがないようきめ細やかなサポートを受けることができます。
就労継続支援B型
就労継続支援B型は、生産活動や就労に必要な知識や能力を高めていき、就労移行支援や一般就労などの次のステップを目指すための支援です。
精神科通院中の精神障害をお持ちの方で一般就労に向けて少しずつ知識を高めたいという方はもちろん、退院後の体力づくりや生活リズムを整えたい、軽作業をしたいなど様々な目的で利用することができます。
喫茶作業、清掃作業、事務作業等が主な仕事で4時間程度の作業を行います。
利用日数や時間数に決まりはないので、はじめは1日1時間程度からはじめて、すこしずつ時間数を増やすなど無理なく作業を行うなど臨機応変に対応してもらえるので、無理なく続けることができます。
あんホームは精神障害を持つ方の通過型グループホーム
あんホームは、精神障害を持つ方の通過型グループホームです。
通院治療を受けている病状が回復途上にある方で、グループホームを希望している場合に行われる支援事業です。
通過型なので、3年程度の利用期限があります。
生活の場を提供して、必要な支援を行っています。
入居者は普段は個室で生活できますが、交流室があるので入居者間での交流や情報交換なども可能です。
また、他の入居者とは、週に一度の夕食会や作業で顔を合わせることがあります。
和気あいあいとした雰囲気があるので、安心して輪の中に溶け込むことができます。
入居者は病状などによりひとりひとり、身体及び精神状況が異なるので、それぞれの状況にあわせた相談や支援が行われています。
支援の中には、金銭管理や自立に向けた家事の訓練、薬の自己管理をすることも含まれています。
回復途上といっても、当然具合が悪くなることもあります。
その際には、世話人へ連絡することによって支援を受けることができます。
作業時も見守りがあり、自室で1人になる夜間でもアルソックの見守り機器が各居室に設置してあるので、万が一のときでも安心です。
まとめ
あん福祉会のでデイケア小金井市の委託で行われています。
市内在住に住んでいる精神疾患で定期的に通院している方が対象で、少しずつ人との関わる機会を作りたいと考えている人が参加しています。
程よく休憩を挟みながら専門的な知識をもつスタッフがサポートしてくれるので、無理なく参加することができます。