最終更新日 2024年11月9日 by anyway
「食品パッケージについて色々知りたい」
「インスタント食品の歴史に興味がある」
「パッケージでお馴染みの朋和産業株式会社の評判は?」
日本は、世界各国のなかでももっとも食文化に優れている国と称されています。
とくに飲食店の数はアメリカやイギリスなどの約10倍の数で存在をしており、さらに多国籍料理で構成をされているのがポイントです。
イタリアンから中華、フレンチにインド料理などがありますが、現在では専門店に足を運ばなくても口にすることもできます。
スーパーマーケットやデパート、またはショッピングモールに家族で足を運ばれる方も多いものでしょう。
【特集】朋和産業は軟包装を軸に、パッケージング・ソリューション・カンパニーとしてレンゴーグループの総合力を活かし、お客様の様々なご要望にお応えしています。
→朋和産業株式会社 | 京都ものづくり企業ナビ
インスタントも日本生まれ
これらの施設では必ず、インスタント食品というものが販売をされているのが特徴です。
このインスタントも日本生まれで、1968年に大手食料品メーカーが開発をして販売をなされました。
1970年にアメリカが宇宙船を打ち上げて、月面着陸を成功させたのをご存じのことと存じます。
そのとき、宇宙飛行士たちは1か月間も宇宙空間にいて、船内で生活をしていました。
この方々の食事はすべて、メイドインジャパンのインスタント品です。
そこでここでは、日本のインスタント食品の歴史と、パッケージの工夫について簡単に解説をしていきます。
レトルトの特徴
まずレトルトと呼ばれるこの食品は、すでに加工をした状態でパッケージに入れられているのが特徴です。
どなたでも一度は口にされたことがあるでしょうが、カレーやパスタ・味噌汁にお粥など、いろんなメニューで構成をされているものです。
国内で最初に誕生をしたのは味噌汁で、当初は固形というスタイルでした。
1968年に大手食品会社で作られたもので、翌年には5000万個もの数で売れたものでした。
それまでは各家庭で食材を買い集めて、手作りをするのが一般的だったのが味噌汁です。
味噌を湯に溶かして、さらにカツオで出汁をとるのが当たり前であり、なかにはうまく作れないという方も多くいたものです。
日本では江戸時代から庶民の食べ物という位置づけにあり、毎朝だけでなく毎食に飲むのが習慣になっていたものでした。
メーカーではもっと美味しく、そして簡単に作る方法がないかと模索をされたとき、一度出来上がったものの水分をすべて飛ばすことを思いつきました。
これが偶然の産物と呼べるもので、この会社は創業100年以上もの歴史がある味噌会社だったわけです。
偶然試作品を作っていた際、そのまま鍋を1週間放置した結果、水分がすべて飛んで具材のみが底に残っていました。
それにお湯を入れると、再び味噌汁に早変わりをして、製品化をなさったわけです。
今ではカレーやシチューなど、いろんなお料理もあって家庭の食卓を彩っています。
どれもお手軽な調理で本場の味を堪能することができ、そして安い単価で買い求められるのも魅力ポイントです。
レトルトの食材のパッケージについて
ここからは今では約1000種類以上もの数で存在する、レトルトの食材のパッケージについて解説をしていきましょう。
一般消費者が買いたいと思う商品を見つける際、何を参考にするでしょうか。
いまではインターネットで口コミ投稿というものを見ることができ、そこで美味しい・まずいという感想を目にすることが可能です。
ところが20年ほど前はまだインターネットは普及をしておらず、それぞれが色んな商品を直接手に取って品定めをしないといけませんでした。
ここで一番購買意欲に働きかけるものが、パッケージです。
現在では内容物の写真を大々的にのせており、食欲をそそられるようになっています。
1980年代頃までは内容物ではなく、人気タレントや俳優・またはアニメキャラクターの写真やイラストを採用していたものです。
たとえばカレーであれば、人気女優がエプロン姿で写真に写っており、片手にカレーを持っている写真でした。
ところが1990年以降になると、その傾向は一気に現象をします。
カップ焼きそばやシチューでは、商品のアップ写真を箱の表面に印刷をして店頭に並べられたわけです。
これは若い方の購買意欲につながり、食欲をそそられるという感想を述べる方が多かったのでした。
いまでは一般化をしており、とくに広告では、カメラマンが工夫を凝らしたグラフィックを採用しているほどです。
パッケージに使用されるカラー
パッケージに使用されるカラーについても見ていくと、主に緑・赤・黄色の原色系を使っているのも特徴です。
黒や白は避けられる傾向ですが、それには意味があります。
先述をしたカラーは野菜の色と同じで、一種の緑黄色野菜をイメージすることが可能です。
食べ物のなかでもこれらは人間の視覚に大きく働きかけるので、自然と店頭で手に取ってしまうことにつながります。
食品パッケージは消費者の購買意欲に大きな影響を与えるツールで、各社メーカーでは創意工夫を盛り込んでいます。
デザインをするのに長い年月を有していて、製品そのものよりも難しいデザインだとも称されています。
まとめ
紙製の箱やアルミホイルなどに印字をされているので、普段はすぐに捨ててしまいますが、一度じっくりと眺めて、開発者の熱意に想いを馳せるのもいいでしょう。